今回はかなり、衝撃的な出会いがあったので、ちょっと紹介します。
先日、先輩のカメラマンと一緒に恵比寿の大沢カメラに行って来ました。
ここには、中古のレンズで昔の16mmフィルム用のCマウントレンズがたくさん置いてあり、大沢カメラの3代目さんはとっても気さくで、いろいろなレンズを試させてくれました。
以前から、ミラーレス1眼が出来た事により、Cマウントレンズが装着出来るようになった事は知っていたんですが、実際にマイクロフォーサーズにCマウントレンズの現物は触った事が無かったんです。
オリンパスのPENが中古で安くなったら買おうかな~って考えてました…。
しかし今回は、普段用にスナップカメラが欲しいと思っていたので、ベルハウエルのルマックス1インチのF1.9の標準レンズとPEN(中古のE-P1)を衝動的に買っちゃいました。
PENはもう発売から2年も経って、だいぶ安く購入できました。
購入したベルハウエルのレンズは、フォーカスリングのグリスが硬かったので、オーバーホールをしようとした所、大沢カメラさんからJR大森駅近くにある、ルミエールというカメラ屋さんを紹介して頂きました。
早速、その日のうちに行ってみたんですが、いきなり行ったにもかかわらず、店員さんのとても親切な接客や商品説明に感激でした。
そしてオーバーホールを依頼して帰ろうとした時に、凄いレンズに出会ってしまったんです!
テーラーボブソンのクックスピードパンクロ50mmのF2です!
このレンズはムービー用の35mmサイズでアリフレックスマウントなんですが、アリマウント→Mマウント→マイクロフォーサーズとアダプターを2つかませれば装着出来るそうで、お店にあったPENで試し撮りさせて頂いたのですが、衝撃的なほどビックリしました!
何が凄いって、背景のボケ方がカメラ用レンズと全然違うんです!
完全に映画のボケ方ですね!
かなり細かい違いなんですが、解る人には一目瞭然です。
マニアックな話しになってしまいますが、ピントの山より前側と後ろ側でボケの風合いが違うんです!いや、レンズの構造上そんな事はないかも…なんですが、そんな気がしてしまうほど、映像が立体的なんです!
画面に手を伸ばせば掴めそうなほどです!
まあ、そんなレンズに出会ってしまうと、完全に一目惚れで散々迷った挙句(4時間ぐらい)…、その日のうちに購入してしまいました…。
ちょっと高額なんで、嫁に叱られそうですね…。
そして購入後、すぐにテスト撮影してみたんですが、写りは最高なんです。
が、いろいろと気になる点も見えてきました…。
基本的にPENは高感度は駄目ですね…。
合格点はISO200までです(あくまでも個人的な感想ですよ~)。
そしてフォーカスがマニュアルなので(シネレンズの場合)、子供の動き回る撮影には厳しいですね。そしてスピードパンクロ50mmは35mm換算で100mm相当なので、基本的にちょい望遠です。なので、被写体との距離感がちょい遠めです。
しかも開放で使いたいので、ピンが難しい難しい…。
拡大表示して、急いで合わせても全表示に戻した時には、もう居ませんからね。
さらに、スピードパンクロ…普段持ち歩くにはレンズ大きいです…。
以上が気になった点ですが、それでも良い!って思ってしまうんですよね~。
ツボにハマった時のパフォーマンスは凄いですからね~。
Junoでも使いたいんですが、ピントが難しいので、撮り慣れてるお子さんだったらOKですね。
これだけ良いレンズだと、フェーズとかで使って見たくなりました。アメリカのカメラマンでクックのレンズにハッセルボディにフェーズでファッションを撮ってる人がいるらしいですが、一体いくらかかってんだろうって思います…。
スピードパンクロは普段使いには重いので、最近はほとんどルマックスばかり使っています。このレンズも長所と短所があり、逆光には弱いですね。また、開放だと周辺のグルグルボケが結構出るので、基本的に被写体はセンターじゃないと厳しいです。
長所は値段が安い事!重量が軽い!そして色が結構乗るので、加工しやすい!そして適度なグルグルボケなので遊べます!
レンズが小さいので、ピント合わせに少し技がいりますが(絞りのリングが一緒に回りやすいので)、慣れれば問題ないです。
ヘリコイドが硬いとピント合わせがキツイので、硬い場合はオーバーホールをお勧めします。劇的に扱いやすくなります。
唯真日記の写真は今までGRⅡで撮影していたんですが、これからはPENでたくさん撮っていこうと思います。
今回の写真はベイサイドマリーナにて、買い物帰りに撮影しました。
この雰囲気は、普通のレンズではなかなか出せないですね~。